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私のオススメ授業紹介:国際安全保障(伊藤花さん)

国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。

また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨くことを目的としています。

この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。今回は伊藤花さんのオススメ授業第4弾をご紹介します。

皆さん、こんにちは!2021年入学、GC領域所属の伊藤花です。出身は福島県で、生まれも育ちも東北!生粋の東北民です。今、AIUで大学生活を楽しんでいる方、AIUへの入学を考えている方、「AIUは知らないけど、なんとなく見ただけ」という方にも、今回の科目紹介で少しでも本学の魅力的な授業を知っていただけたら嬉しいです。

伊藤 花さん
伊藤 花さん

科目情報

  • PLS378 国際安全保障
  • 担当教員:竹本周平助教
  • 単位数:3単位

授業の概要

私が今回ご紹介するのは、竹本周平先生の「国際安全保障」です。不安定な現代社会で国家間?民族間の摩擦は大きな問題の一つとなっています。この授業では、それぞれの国家の立場から安全保障という課題にどのようにアプローチし、どう解決するのか、学生同士のディスカッションをベースにとことん考えます。

この授業の最大の特長は、学生同士がロールプレイを交えつつ、「実際に自分たちがその立場に立ったなら」という視点から国家間の衝突を掘り下げていく点にあります。実際にそれぞれの国の外交官になりきって衝突の回避を試みる模擬国連会議を行ったり、学習した安全保障理論を実際に起こった武力衝突の状況に適用し「こうすれば衝突は回避できたのではないか」と考えたりする実践が中心になる内容です。それぞれの国家内部の情勢や他国の動き、国際条約から、宗教?言語などの文化的背景まで多岐にわたる要素を網羅的に考えます。

一口に戦争?紛争と言っても、それぞれの問題の引き金となる出来事や激化する要因は全く異なります。それらがどのように多国間で摩擦を生むのか、何がきっかけとなって戦争にまで発展してしまうのか。他国が戦争に苦しんでいるとき、国際社会で周囲の国家が果たすべき役割とは。実際にあった戦争?紛争の例や歴史的事実を基に、安全保障の仕組みを理論的な視点と実際の外交政策の視座の双方から徹底的に学び、安全保障の基礎的?実践的な知識を身につけることができます。

履修のきっかけ

私がこの授業を履修した当時、ウクライナ?ロシア間での戦争やパレスチナ問題、台湾を巡る国際情勢など、さまざまな国家間の摩擦が日本でもよく取り上げられていました。私自身も日々の生活の中でそうしたニュースを見聞きする度に、国家間の衝突の回避策や国際社会での日本の立ち位置について関心が深まっていました。「この戦争の解決に日本が貢献できるとしたら?」「歴史上何度も戦争は起きているけど、今と昔で解決策に違いはあるのか?」など、国際情勢に関連した疑問は増えていく一方でした。そんな中、見つけた竹本先生の「国際安全保障」の授業。シラバスを読み、「国家間の衝突の原因やメカニズムを調べる学問があるんだ!」と驚き、履修を決めました。政治学や世界史の分野の知識も無いままに飛び込みましたが、学ぶうちにどんどん興味が深まっていき、日々のニュースにもより関心を持つようになったと思います。

国際情勢の見方が変わる

この授業は、外交政策の裏側にある各国家が求めるもの、政策の動機や国家間の繋がりなどをあらためて強く意識するきっかけを与えてくれました。例えば、宗教や経済、言語や政治体制など、1つの戦争の全容を捉えるだけでも、さまざまな分野からの分析が必要になります。授業を受けたことで、普段漠然としたイメージを抱いて何気なく見ていたニュース番組ひとつをとっても「この2つの国家はどのように衝突を回避しようとしているのか」「摩擦の強まったきっかけは何なのか」など次々と疑問が湧いてきて、国際情勢の見方ががらりと変わったように思えます。私たちが日常的に視聴しているニュースや新聞はどうしても「日本から見た世界」という視点によりがちですが、グローバル化の進む社会では、1つの問題に対しても多角的な視点を持って取り組むことが不可欠です。その上で、多様なバックグラウンドを持つ学生が集うAIUならではの環境で、国際情勢について話し合うことはとても貴重な経験だったと思います。外交ロールプレイやディスカッションを通し「他者の立場に立って物事を考えること」が国際政治においてどう活きるのか、その本当の重要性を学ぶきっかけにもなりました。

竹本先生からのメッセージ

東西冷戦終結後の世界では、民主主義と市場主義経済が拡大し、より統合が深化していくものと思われました。しかしロシア?ウクライナ紛争が象徴するように、現在の国際関係において紛争と世界の分断は依然として絶えません。そしていま日本では「台湾有事」の脅威がさかんに議論されています。本講義を通して、なぜ国際関係では紛争が勃発するのか、紛争を抑止するためにはいかなる努力が必要なのか、国際社会は紛争を解決することが可能なのか、などの問題を主体的かつ多角的に考えていきたいと思います。